オキシトシンの分泌を効果的に促進するには

心理カウンセリングの効果

幸せホルモン[オキシトシン]の心理学的な効果と分泌を促進する方法


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絆ホルモンとも幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシンが、欧米の最新の心理療法の現場で注目を浴びています。

オキシトシンの研究が進み、その実体が解明されるにつれて、心理療法が人々に幸せをもたらしているという事実が生物学的にきちんと裏付けられるようになってきたからです。

 幸せホルモン「オキシトシン」の効果

オキシトシンには主に以下のような効果があるといわれています。

うつ病患者に認められているセロトニンという脳内物質の働きの低下を、オキシトシンの分泌により再活性化できる。

同じく心の病いの患者に認められている過剰分泌したストレスホルモンの血中濃度を低下させ、緊張状態にあった脳と身体に安らぎをもたらす。

受容性、他者への信頼感、オープンな人間関係を促進する。

 オキシトシンの心理療法における役割

心理療法の成功を左右する決定的な要因に、カウンセラーとクライアント間の「癒しの関係性」が挙げられます。

最も原初的で象徴的な癒しの関係性は、お母さんと赤ちゃんとの間で築かれるもので、お母さんから十分なスキンシップを与えてもらったり、赤ちゃんの欲求を適切に満たしてもらったりすることで育まれます(※1)。

そして、その関係性における赤ちゃんの安心感、充足感の度合いに応じて、成長していく赤ちゃんの心に「基本的安心感」が形成されることになります。

「基本的安心感」とは、自分自身や世界(社会や他人)に対して持つ根本的な絆のようなもので、基本的安心感が高いほど、成長した子どもは、自分自身や世界(社会や他人)に対する信頼感、そして、心をオープンにして積極的に世界(社会や他人)と関わっていける好奇心を増していきます。

反対に、基本的安心感の欠如は、不安や欠如感を抱えやすく、ストレスにも敏感に反応してしまいます。
また、他者に対する信頼感が低いために、何か問題を抱えた時に、心の内を打ち明けて、他者に相談したり、助けを求めたりすることができず、独りで問題を抱えてしまいやすい傾向にあります。

そのため、基本的安心感の大きな欠如は、愛着障害、不安障害(パニック障害、PTSD、社交不安障害)、うつ病、パーソナリティ障害、発達障害などへのリスクを高めてしまうのです。

心理療法の役割の一つは、患者との間に癒しの関係性を築き、こうした基本的安心感の欠如をそうとう程度、埋め合わせることです。

そして、その埋め合わせのカギになるのが、絆ホルモンであるオキシトシンになります。

 幸せホルモン「オキシトシン」の分泌を促進する方法

オキシトシンは身体接触によって特に分泌が促進されることが分かっています。

 

ハートナビ・カウンセリングがボディーワークをする理由

このことは、お母さんの抱っこが赤ちゃんに良い影響を及ぼすことを科学的に裏付ける事となり、心理療法でも身体接触の重要性が実証され、注目を浴びています。

また、身体接触の効果は日本でも実際の現場で証明されました。

東日本大震災の時です。

多くの臨床心理士や精神科医が被災地に駆けつけましたが、被災者からはカウンセリングよりもマッサージの方が求められ、多くの方々の助けになったそうです。
このことはマッサージの身体接触によるオキシトシンの分泌が被災した方々の不安定な心の癒しに貢献できた結果だと考えられます。

 

私達は赤ちゃんの頃からずっと、他の誰かとつながり、絆を保っていないと、本当の幸せを感じる事ができないのかもしれません。

それは、たった独りでは生きられず、集団で群を作ってしか生きることができない社会的動物としての人間本来の自然な姿を表しているようです。

オキシトシンが幸せホルモンとも呼ばれる本当の所以は、そういった私達人間の本質のところから来ているように思われてなりません。

 

(※1)
もし、あなたがお母さんなら、このことを気に留めておいて欲しいと思います。
子どもに十分なスキンシップを与えたり、子どもの欲求を適切に満たすことを100%完璧に目指すのはとても無理です。
目指すべきは、自分に出来るある一定のレベルを”安定”して与えることです。
また、いくら愛情深くても、お母さんの子育てに関する考え方や精神状態がころころ変わっていると、子どもに不安を植え付けてしまいます。
むしろ、多少愛情に欠けていても、それらが一定で安定しているほうがずっと良いのです。
できるだけ波を小さくすることを気にかけておいて欲しいと思います。

もし、あなたがお父さんなら、このことを気に留めておいて欲しいと思います。
お母さんが安定した精神を保つためには、お父さんの態度や接し方が大きく影響します。
当然、お父さんとお母さんの関係は、子どもの発達にも大きな影響を与えます。
大切なのは、お母さんに対する態度や接し方をころころ変えないで、できるだけ一貫させることを心がけることです。
会社の社長や上司の考え方や態度がころころ変わると、部下も不安を覚え、戸惑うことを思い出してください。
一貫していることが何より重要であることを気にかけておいて欲しいと思います。

 

心理カウンセラー&ボディーワーカー
大脇秀一郎

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