誰にも悩みを相談できない人の心理とは?


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誰にも悩みを相談できない人はたくさんいます。

実は、カウンセラーをしている私も以前はそうでした。
ですから、母親に相談できる妹や、好きな人の相談なんかをしている友達を見ていて、内心ではとてもうらやましく思っていました。
私には自分の本音をさらけ出したり、弱みを見せたりすることにとても抵抗があったのです。

他にも悩みを相談できない人の中には、人に迷惑をかけたらいけないと思っている人や、人に素直に甘えられない人もいます。

そして、こういう人達は大抵、悩みがあっても自分だけでなんとかしようとします。
我慢したり、自己説得したり、自己批判をしたり・・・

ですが、実際はこのような人ほど、心の問題をこじらせやすいのです。

どうしてかといいますと、そもそも人間は社会的な動物の部類で、たった独りでなんとかできるほど強くはできていないからです。
つまり、自分だけでなんとかしようとすること自体が不自然であるため、自然治癒力が働かないのです。

 

その代わりに、人間には元々、他者と親密に関わることによって癒される生理的メカニズムが備わっています。
心が辛くてしんどい時は他者を通して自分自身を癒せるようにできているのです。

その代表的なものがオキシトシン系と言われるホルモンになります。
「愛情ホルモン」とか「幸せホルモン」とも呼ばれているものです。

 

  悩みを人に相談できる人とできない人の違い 

オキシトシンというホルモンによって、人は他者を信頼し親密な関係を築けたり、保護を受けたりすることができます。

ですから、オキシトシン・システムが発達している人ほど、人の力を上手に借りることができるのです。
そして、そのような人はストレスを受けても不安や恐怖といった感情が起きにくく、自律神経系のバランスも整いやすい。
心の安定を保ち、自己肯定感(=健全な自己愛)が高いのもこのタイプの人です。

 

反対に、オキシトシン・システムの発達が十分でないと、他者を信頼し親密な関係を築くことが難しいため、人の力を借りることが上手にできません。
そして、同じストレスを受けても不安や恐れを過剰に感じやすく、自律神経系のバランスも乱れやすくなります。
また、心の中には漠然とした不安や憂鬱感を常に抱えていて、自己肯定感(=健全な自己愛)も低くなります。

 つまり、他人に相談ができず、他人の力を上手に借りることができない人というのは、オキシトシン・システムが健全に発達していないのです。

 

 オキシトシン・システムの発達を左右するもの 

他者を信頼して親密な人間関係を築けたり、ストレス耐性や精神的な安定にも影響するオキシトシン・システム。

そのシステムの発達を左右するのは幼い頃の養育環境になります。

母親からの十全な母性の慈愛、父親からの堂々として、力強く、懐の深い包容力、そして両親の安定した関係に大きく左右されるということです。

 

具体的な例を挙げると、

  • どれくらい抱っこしてもらったり、スキンシップをしてもらったか
  • どれくらい自分の欲求を満たしてもらったか
  • どれくらい自分のことを無条件に、かつ安定的に愛してもらったか
  • どれくらい自分のことを認めてもらったか、褒めてもらったか
  • どれくらい自分の目を見て話を聞いてもらったか
  • どらくらい自分の主体性を尊重してもらったか
  • どれくらい安定した家庭環境だったか

ということになります。

 

誰にも悩みを相談できない人は、人間不信だったり、傷つきやすかったり、プライドが高かったりして、心を開いて対等な人間関係を築くことができません。
そのような人間関係のもち方は、幼い頃の両親との関係がひな形になっているのです。

 

 ”人に悩みを相談できない”という悩みを克服するには 

結論から言いますと、”悩みを相談できない”という悩みを克服するには、カウンセリングを受けるのが一番よい方法だと思います。

その理由は2つあります。

一つは、カウンセリングで自分が幼かった頃に両親とどんな関係を持っていて、その時、自分はどう思っていたのか、どうして欲しかったのか、ということに感覚的・実感的に気づくことができるからです。

すると、「自分が人を信頼できないのは、あの時の体験が原因でそうなったんだな」と理解することができ、どうして自分は人を信頼できないんだろう、人と表面的にしか付き合えないんだろうという不可解だった疑問が晴れ、それからは自分を客観的に見て修正することができるのです。

 そして2つ目は、そのような気づきをカウンセラーに共感的に受け止めてもらうことで、両親との関係で情緒的に満たされなかったものを相当程度埋め合わせることができます。

そうして、カウンセラーに心を開いて信頼関係を持てるようになれば、自己肯定感(=健全な自己愛)も高まって、傷つきにくくなったり、素直になれたりするのです。

 

以前は、誰にも悩みを相談できなかった私も、カウンセリングによってそのことを克服できました。

どうして人に相談できないのかという原因がカウンセリングで理解できた時、頭に心地よい雷が落ちたような覚醒が起きて、目の前の世界が大きく変わりました。
また、カウンセラーに自分のことを心から理解してもらえたという温かい体験が持てると、それだけで涙があふれてきました。

一人では生きていけない人間だからこそ、他者との関係の中で癒しをはかるカウンセリングの役割をもっと多くの人に知って欲しいと思います。

 

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