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こんにちは。夫のモラハラ改善カウンセラーの大脇です。
今回のテーマは、『モラハラにおける共依存を克服する方法』についてです。
共依存になりやすい妻の特徴や「なぜ夫から依存されるのか?」という理由をお話した上で、それに沿った克服法を説明いたします。
家庭内モラハラにおける『共依存』とは
家庭内モラハラにおける共依存というのは、夫が妻の優しさにつけ込んで依存してくる。
そして、妻はまさか自分の優しさが夫を依存させているとは思いもしないために、知らず知らずのうちにその関係を維持してしまうことを言います。
共依存になりやすい妻の特徴
共依存になりやすい人の特徴は心が優しいところです。
ですから、夫に対して従順で、夫を立てたり、よく気が利いたり、我慢できたりします。
また、人の気持ちを読み取るのが上手だったり、相手の仕草や表情からその人の心理状態を敏感に察知できる能力を持っていたりします。
こうした面は【母性】から生じるものです。
一方で、共依存になりやすい人は、その母性に釣り合う【父性】を持ち合わせてないところも特徴になります。
私たちの心の中では『母性』と『父性』の2つの原理が働いています。
女性だけが『母性』を持ち、男性だけが『父性』を持つというわけではありません。
私たちはどちらも持つ必要があって、どちらも大切になります。
母性というのは、[受容・共感・寛容さ]をもたらす心の働きのことです。
父性には、[自己主張する・自立する・自分を守る]という働きがあります。
私たちはこの2つの原理をバランスよく保つことが大事なのですが、バランスを崩してしまい母性が優位になってしまうと夫を依存させやすくなります。
モラハラにおける共依存を克服する方法
モラハラにおける共依存を克服する方法と言われるものの中には、妻が下手に出て夫を立てる「愛され妻」や「良妻賢母」になりなさい、というものがあります。
そこでよくアドバイスされるのは次ようなものになります。
- 「旦那さんへは常に笑顔と優しさを心がけて、彼の未熟な部分は受け入れてあげなさい」
- 「まずあなたが旦那さんのことを分かってあげようと努めれば、きっと彼も変わってくれます」
- 「与えた分だけ返ってくるようになっているのだから」
ですが、共依存の人にはこれらの方法は向いていません。
ここまで読んでいただいている方はそれがなぜなのか、分かっていただけると思います。
「愛され妻」や「良妻賢母」は母性を使う方法だからです。
前章でお話しましたが、大切なのは母性と父性のバランスを取り戻すことになります。
では、夫に対する父性的な対応はどのようなものかと言いますと、夫に自分がされて嫌なことはイヤだと伝えられるようになることです。
共依存になりやすい方は自分の気持ちを我慢して、夫の気持ちを優先するところが見られます。また、自己主張することに抵抗を持たれている方もおられます。
カウンセリングでそのような抵抗の背景に何があるのかを注意深くお聞きすると、以下のような不安や怖れがあることが分かります。
- 夫を不機嫌にして怒られるかも…
- ワガママと思われないかな…
- ケンカになったらどうしよう…
このような不安や怖れがあるために、夫からされて嫌なことでも自分の気持ちを抑え込んだり、我慢したりするようになってしまいます。
また、夫に対して下手に出てしまったり、何か言われたら「自分が悪い」と反省してしまいます。
しかし、あなただけが我慢してばかりいると、自分の立場を弱くしてしまうのも事実です。
それが『ワガママな夫と家政婦のような妻』という共依存関係を作ってしまうことになります。
夫婦は心理的に上下の関係になってはいけません。
夫婦は『対等な関係』であるべきだと私は思います。
ですから、モラハラにおける共依存を克服するためには、夫からされて嫌なことはイヤだと自分の気持ちをきちんと伝えられるようになりましょう。
つまり、夫の要求に対して完璧に応えようとするのではなく、できないことは「できない」、嫌なことは「イヤだ」と言えるようになることが大事なのです。
まとめ
共依存になりやすい妻の特徴は、心が優しくて母性に満たされているところで、夫はそこにつけ込んで依存してきます。
それを防ぐために、父性的な対応を意識して身につけることがモラハラにおける共依存を克服する方法になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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⇒ 著者:モラハラ改善カウンセラー 大脇秀一郎のプロフィールはこちら
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