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モラハラ夫のストレスが原因で起きる「夫源病」。
カウンセラーとして女性のサポートをさせていただいていると、30代・40代女性の中にも沢山いらっしゃるのが分かります。
「夫源病」と聞くと、一般的には50代以降の女性に見られる症状だと思われがちですがそうではありません。
30代・40代の女性は、身体の不調があっても家事育児や仕事などで手一杯だったり、そのために自分のことが後回しになってしまったりして気づきにくいと言われています。
この記事では、よく見られる「夫源病」の症状を解説した後に、こじらせない対策法や治し方をご紹介いたします。
夫源病とは
夫源病とは夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、その溜まったストレスにより生じる身体の不調を言います。
その症状は病院で検査をしてもはっきりした異常が見つからない不定愁訴であるため、『夫源病』の第一人者である石蔵文信医師もカウンセリングをメインに治療を行なっているそうです。
主な症状は
頭痛、吐き気、動悸、めまい、食欲不振、過食、慢性疲労、だるさ、肩こり、首の痛み、胸の痛み、腰痛、背中の痛み、下腹部痛、集中困難、気力・意欲の低下、眠気、不眠
夫源病の症状には、それらが出てくるタイミングにも特徴が見られます。
40代前半のある女性の例です。
彼女は家事をするのが億劫になり、朝もなかなか起きられなくなっていました。
どうにか頑張って夫を仕事に送り出した後も、二度寝することが増えていたそうです。
ところが、夫が出張で2・3日家を空けると、割合元気で、朝早くから起きて好きなパン作りができてしまう。
友達と会っておしゃべりするのも楽しくて、その時の自分は生き生きしている。
でも、夫が出張から帰ってくると、また身体が動かなくなって、朝も起きられない。
この間までの元気はどこに行ったのかと思えるほど身体が重くて、別人のようになっていたと言います。
彼女のように夫が不在の時には症状が消えて、夫が帰宅するとそれがまた現れるという話はよく聞かれることです。
しかし、このことがさらに本人を苦しめる一因になります。
なぜなら、症状が出るかどうかは本人の意志とは無関係だからです。
夫がいても元気でいたい気持ちはあるのに、身体がそれを拒否してしまう…。
このように自分の意志ではどうにもできない無力感もものすごくしんどいと思います。
妻を夫源病にさせる夫の特徴
妻を夫源病にさせる夫には以下の2つの特徴があります。
【特徴1】外面だけいい夫
夫源病の第一人者である石蔵医師は”外面だけがいい夫”についてこのようにおっしゃっています。
『外で愛想がいい夫に限って、家ではろくな会話もなく、妻に対する気遣いができないことが少なくありません。
「家族にまで気を使う必要はない」
「言葉にしなくても夫婦は分かり合える」
このように思っている夫を放っておくと夫源病が改善されることはありません』
【特徴2】モラハラ気質の夫
上から目線で話をするようなタイプや、家事に手は出さないが口だけ出すような夫をモラハラと言います。
「モラハラ」についてはこちらの記事で詳しく解説しています
妻を夫源病にさせる夫のチェックリスト
夫が上記の2つの特徴に当てはまるかどうかは、以下のチェック項目で詳しく見ることができます。
- 夫は人前では愛想がいいが、家では不機嫌
- 上から目線で話をする
- 家事には手は出さないが口は出す
- 妻や子どもを養ってきたという自負が強い
- 「ありがとう」「ごめんなさい」のセリフがほとんどない
- 妻の予定や行動をよくチェックする
- 仕事関係以外の交友や趣味が少ない
- 妻がひとりで外出するのを嫌がる
- 家事の手伝いや子育てを自慢する自称”いい夫”
- 車のハンドルを握ると性格が一変する
いかがでしたでしょうか。
あなたの夫はいくつ当てはまっていましたか?
5つ以上当てはまれば、”夫はあなたを夫源病にさせる特徴を持っている”と判断できます。
夫源病の原因はモラハラ夫からのストレス
前章の特徴を備えたモラハラ夫からストレスを受け続けている妻の傾向として、
”自律神経のバランスを崩している”
ということが挙げられます。
ご存知の方もおられると思いますが、自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経はストレスを受けて身体が緊張モードになる時に働く神経で、副交感神経はストレスから解放されてリラックスモードになる時に働く神経になります。
健康な状態では、この2つの神経がバランスよく働いているのですが、夫へのストレスが溜まってしまうと交感神経ばかりが働きっぱなしになって、身体が過緊張状態になってしまいます。
こうなると、自律神経のバランスが崩れてしまい、それが原因となって夫源病になってしまうのです。
また、自律神経の不調は慢性的な不安や過度な憂鬱感、イライラなどの感情を引き起こすことも知られています。
人によっては身体の不調よりも先に夫へのイライラが止まらないと訴える方もいます。
夫源病からうつ病になる方もおられますが、そういった心の不調も夫のストレスが原因になっていると考えられます。
夫源病をこじらせない対策法
自分の心が喜ぶことをしてあげましょう
夫源病の人の中には、自分の心が喜ぶことをするのに罪悪感を抱く方がおられます。
時間がないとか、金銭的余裕がないとかで、それを諦めて我慢したりする方もいます。
夫のストレスでそのような心の余裕さえ持てない人もいます。
あなたの心を喜ばせることは何ですか?
まずは簡単なこと、お金をかけなくてもできること、家でできることから、10個書き出してみませんか。
そして、心がちょっとキツイな、身体が疲れているなと思った時に、ぜひ書き出したものを眺めて、その中の一つを自分のためにしてあげられるようになりましょう。
それがあなたのストレスを解消したり、自律神経のバランスを整えたりすることになりますから。
心を喜ばせるためにできることの例
[どこかへ行く]
- ドライブをする
- 近所の神社やお寺、パワースポットに行ってみる
- ショッピングモールに行く
- 気になっていた映画を見る
- デパ地下に行く
[誰かと交流する]
- 友達に電話をする
- 親しい人に話を聞いてもらう
- 友達をランチに誘う
- 友達をカラオケに誘う
- 逆に一人になる時間を作る
[食べたり飲んだり]
- コーヒーやハーブティーを丁寧に淹れる
- 「おめざ」にチョコレートを食べる
- 自分用のケーキを買いに行く
- 一人でカフェに行ってまったりする
- 就寝前にホットミルクを飲む
[癒し]
- アロマやお香を焚く
- 入浴剤を買って、お風呂に入れる
- フェイスパックをする
- マッサージに行く
- ペットショップで子犬を眺める
- 一人でカラオケに行って大声で叫ぶ
- 泣ける映画を見て、思いっきり泣く
- 思い切りため息をつく
[自然に触れる]
- 海や山に出かける
- 川のせせらぎに耳を傾ける
- 空に浮かぶ雲を眺める
- 公園の芝生を裸足で歩く
[ダラダラを楽しむ]
- DVDを観る
- 漫画を読み返す
- 好きな雑誌を読む
- 懐かしソングをYoutubeで検索して聴く
- お菓子を食べて、ゴロゴロする
- パジャマのままで1日を過ごす
- 昼寝をする
[体を動かす]
- 公園を散歩する
- 早起きしてストレッチする
- ヨガをする
- キッチンのシンクを磨く
- 布団を干す
[妄想を楽しむ]
- 行きたい国の写真をネットで検索して妄想する
- 子供が大金持ちになるのを想像する
- 好きな俳優が自分の友達だったらと想像する
- スマホの写真を開けて、過去の楽しい思い出にふける
夫源病の治し方
夫源病の原因はモラハラ夫から受けるストレスですので、根本的な治し方は夫からストレスを受けないようにすることになります。
そのためには2つのステップがあって、、、
まず一つは、モラハラ夫からのストレスを受け流せるようになること。
このスキルが身につくと、これまでストレスになっていた夫の言動がストレスにならなくなります。
そして二つ目は、夫のストレスフルな言動(モラハラ)を根本から治すことです。
もうすでに夫源病の症状が出ているということは「夫との関係を良くしたい」または「もう限界近くにきている」という身体の声だと思います。
それを治すには身体の声に素直に耳を傾けて、現在の夫婦関係について考え直してみませんか?
夫婦関係を改善するための詳しい内容は以下の記事にまとめていますので、こちらをご覧いただけたらと思います。
⇒ 夫のモラハラを治す対処法【基本編】
⇒ 著者:モラハラ改善カウンセラー 大脇秀一郎のプロフィールはこちら
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