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こんにちは。
夫のモラハラ改善カウンセラーの大脇です。
今回のテーマは、「家庭内モラハラにおける共依存」についてです。
一般的に共依存というと『モラハラ夫と別れられない(離婚できない)』ことだと言われ、またそれが『悪いこと』のように言われます。
そして、そのことがモラハラの2次被害に繋がる恐れもあります。
私は、旦那からモラハラを受けるだけでもすごく辛いのに、2次被害でさらに辛い思いをして欲しくありません。
この記事では、家庭内モラハラにおける共依存について、善し悪しという観点からではなく、夫婦心理学の視点から説明します。
共依存関係を作る原因や治し方について詳しく知りたいという方は、ぜひご覧ください。
モラハラ旦那と別れられないのは共依存なのか?
モラハラについていろいろ調べていくうちに『共依存』という言葉を知った、という方は少なくないと思います。
共依存についてよく言われていることは、以下のようなものです。
「共依存だから旦那と別れられない」
「共依存だからお互いさま」
「モラハラを受けるのは妻にも非がある」
しかし、私はこれらの言葉を真に受けて欲しくありません。
なぜなら、子供のため、家族のために、夫婦仲を修復したいと思われている方も、「離婚できない」という理由で共依存だと言われてしまう恐れがあるからです。
また、モラハラをする夫の方が100%悪いのに、「お互い様」だと言われたら妻にも悪いところがあるみたいです。
旦那からモラハラを受けて相当辛いのに、「妻にも非がある」と言われると悲しい気持ちになるでしょう。
結果的に、被害者を守るどころか、傷つけたり孤立させたりしてしまうことになります。
誰にも自分の気持ちを分かってもらえない…と感じるでしょうから。
共依存の人は、心が優しい人ばかりです。
本人は家庭のために必死に頑張っているのに、それが悪いように言われるのは耐えきれないと思います。
家庭内モラハラにおける『共依存』とは
家庭内モラハラにおける共依存というのは、夫が妻の優しさにつけ込んで依存してくる。
そして、妻はまさか自分の優しさが夫を依存させているとは思いもしないために、知らず知らずのうちにその関係を維持してしまうことを言います。
ただ、このように説明しても、家庭内モラハラの場合は旦那が妻に依存しているというイメージがつきにくいと思います。
ですから、夫がいかに依存しているかをこれから分かりやすくお話します。
モラハラ夫はいかに妻に依存しているか?
モラハラをする人は不機嫌になると感情的態度をそのまま表に出します。
大きな声で怒鳴ったり…
ダラダラと説教をしたり…
無視したり…。
しかし、二面性のあるモラハラ夫は外面がよく、家の外では上記のような態度を表に出しません。
なぜ妻にだけ感情的態度を出すのかと言いますと、
- 自分は妻から大事にされて当たり前!
- 気にかけてもらうのが当たり前!
- 妻が自分の言うことを聞いてくれて当たり前!
このように思い込んでいるからになります。
そして、妻がそれに応えてくれないからといって感情的態度を表に出すというのは、結局のところ妻に依存している(=甘えている)のです。
これは、小さな子供が母親に対して抱く”依存心”と基本的に同じもので、夫婦心理学では「母子一体感」と言います。
要するに、妻にだけモラハラをする夫は、その時に「子どもがえり」をしているのです。
では、なぜいい大人が子どもがえりをするのでしょうか?
共依存関係を作る原因
小さな子どもは、親に以下のような期待を抱いています。
・お母さんは僕(私)の言う事を聞いてくれて当たり前
・僕(私)の気持ちを分かってくれて当たり前
・僕(私)の期待に答えてくれて当たり前
ですから、お母さんが自分の思うように応えてくれないと「ウワァ~」となって、不機嫌になったり、文句を言ったり、ワガママを言ったりしてお母さんを困らせますよね。
実は、私たちは今でも似たようなことをしたりします。
母親や父親と電話で話したり、直接会ったりした時に、他人から言われたら大して気にもしないことなのに、同じ内容を両親から言われると素直に聞けなかったりしませんか?
ムキになったり、面倒くさがったりすることもありますよね。
私にもあります。
これが「子ども返り」です。
実際のところ、私も含めてほとんどの人が大人になっても両親の前では子ども返りをしてしまいます。
なぜこうなってしまうのか?
親には無意識的に「甘え」が出てしまうからです。
つまり、二面性のあるモラハラ夫が「子ども返り」をして共依存関係を作る原因も根本的には同じものになります。
モラハラの共依存関係の治し方
『家庭内モラハラにおける共依存』という観点から見ると、その関係を作る原因は夫が妻に甘えて、妻もそれを許してしまうような状況を作っていることが考えられます。
では、妻の何が夫に甘えを許す状況を作っているかと言いますと、よく見られるのは『従順さ』になります。
『従順さ』というのは妻の優しさから自然に出てくるものだと思います。
- 夫を立てる妻
- よく気が利く妻
- 我慢できる妻
これらは良い夫婦関係を築くために大事なものだと日本では昔から伝えられているものばかりです。
しかし、実際はそういう価値観が男尊女卑に裏付けられた夫婦不平等関係の土台になっていた、と私は考えています。
ここまでの話をまとめますと、家庭内モラハラにおける共依存関係の治し方は、妻が従順さを克服し、夫に甘えを許さない対応を取れるようになることになります。
そして、それができるようになれば、彼も自分から妻に対する態度や言動を治してくれるようになるのです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
⇒ 著者:モラハラ改善カウンセラー 大脇秀一郎のプロフィールはこちら
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